ここでは、就活生のとても気になるポイントである金融業界の年収に関して、紹介したいと思います。
かつては、高年収とその安定性が約束されており、就職人気企業のトップを独占していましたが、現在はどうでしょうか。
答えとしては、現在も高い年収が約束されています。ただし、競争環境が激化しており、常に勝負し続けるという前提ではありますが、、。
メガバンク・大手保険会社の年収
メガバンクと大手保険会社(東京海上・日本生命)の年収は、30代前半で1,000万円には到達すると考えても間違いないと思います。
具体的には、大手保険会社は恐らく
- 7年目で1,000万円に到達し、
- 10年目になれば1,100万円を超えます。
一方で、メガバンクは、
- 7年目では1,000万円には届きませんが、
- 10年目には1,000万円を超える見込みです。
敢え序列をつけるとすれば、
- 東京海上
- 日本生命
- 三井住友銀行
- 三菱東京UFJ銀行
- みずほ銀行
になるかと思います。いずれにしても、30代で年収1,000万円を稼ぐことができるのが、金融業界です。
証券会社の年収
証券会社の年収ですが、メガバンクや保険業界とは異なり、年収の推移を体系的に表すのが難しい業界になります。
成果主義が徹底されていることや、個人向けの営業業務から投資銀行業務まで業務の幅が広いためです。
例えば、外資系証券会社や野村証券の専門性採用の場合では、1年目から700万円程度の年収は確保される等、完全に実力主義の業界になります。
外資系証券会社やヘッジファンド等で高いパフォーマンスを出せるファンドマネージャーにでもなれば、数千万~1億円の年収も可能になります。
金融業界の年収が高い理由
まずは、金融機関は規制業種であるため、他の業種ほど競争環境は厳しくなく、高い利益率を確保できていることが考えられます。
一般的に、規制業種に関わらず、参入障壁の高い業種ほど、年収も高くなると言えます。例えば、
- 規制業種であるテレビ業界
- 実質地域独占の電力・ガス業界
- 参入障壁の高い製薬業界
等は、参入障壁が高く年収の高い業種になります。
別の見方をすれば、金融機関の業務は基本的には頭を使う仕事が多く、優秀な人材を確保するためにもメーカーやサービス業よりも高い給料を支払う必要があるとも言えます。
金融機関の業務はクリエイティブな要素は少なく、やりがいのある業務も少ないため、高い年収を提示しないと優秀な人材を確保できないからです。
実際に、ストレスも多くてやりがいのある仕事は少ないけれど、給料が下がるとの理由で転職できない金融マンが多いのも事実です。
一方で、高給取りの金融マンですが、労働時間も長いため、時給換算では必ずしも高くありません。マック並みと自虐的に言われるのも事実であります。
とは言え、長時間労働とストレスを抱え、仕事中心の生活でも高い給料を得たい人には魅力的な職場かもしれません。
金融業界のよりリアルな年収は、「高収入サラリーマンほど副業した方がよい理由」に記載していますので、そちらも参照ください。