英文ファイナンス用語集

英文ファイナンス用語【D】

投稿日:2017-06-10 更新日:

▼目次

  1. DDM
  2. Diluted EPS
  3. Discount Payback Period

DDM(Dividend Discount Model)

DDM(配当割引モデル)とは、将来得られる配当の合計を現在価値に割り引くことで、株価の理論価格を算出する方法のことである。

具体的な計算式は以下の通りになる。

①同じ額の配当が永続的に支払われると仮定した場合

P:株式価格、D:配当額、r:投資収益率

投資収益率は、投資家が株式にどれだけのリターンを求めているかを示し、CAPMを用いて計算することが出来る。

②配当額が年率gで成長すると仮定した場合

配当の成長率gは、ROE(自己資本利益率)にRetention rate(=1−Dividend payout ratio)を掛けて算出する。

【関連語】CAPM(Capital Asset Pricing Model)
PER(Price-Earnings Ratio)

Diluted EPS

Diluted EPS とは希薄化後EPSのことで、発行済み株式数に加えて、将来の潜在的な株式数も考慮した一株当たり利益(EPS)のことである。diluteとは「薄める」という意味で、EPSは利益を発行済の株式数で割って求めるのに対し、Diluted EPSは株式に「なりうる」転換社債等を発行済の株式に加えて計算する。具体的な計算式は以下の通りになる。

【類義語】EPS:1株当たり利益

Discount Payback Period

Discount Payback Periodとは割引回収期間法とも言われ、Payback Period(回収期間法)では考慮されていないキャッシュフローの時間的価値を考慮して、回収期間を算出する方法。

Payback Period(回収期間法)の精度を高めた投資案の評価手法ではるが、Payback Period(回収期間法)のデメリットである、投資額回収後のキャッシュフローを考慮しない点には注意が必要である。

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